2023,2,28 10時~12時 第20回里山勉強会

 参加者  7名

 1)T氏より自然観察指導員講習受講報告

 2)K氏より①生命について(以下)と②市内里山関係グループについて話題提供

 

38億年前に生命が誕生し、共通性と多様性で命をつないできました。

共通性とは、すべての生命が細胞からなっており、代謝機能があり、遺伝子で生命をつなぐという構造が同じだからです。また多様性とは細菌(大腸菌など)、古細菌(メタン生成菌など)、真核生物(菌類、植物、動物などが今はここに分類されます)が、現在にいたるまで氷河期の到来、大陸の移動、大隕石の衝突などによる生物の大量絶滅は何回も起こりましたが多様性を発展進化させ生命をつないできました。

細菌のような古い形の生命も進化した生命も現在共存して生き続けています。

多様性とは生命の生き残り戦略です。

進化の頂点に立つ人間(ヒト)は人間特有の形質を持たなければ弱いものです。

熱中症、凍傷、ガス中毒、窒息、溺れる、転落、などを考えるといまの大気組成と平均気温15Cの中で体温36Cを保たなければならない人間(ヒト)は弱いです。

人間(ヒト)は微妙なバランスの中で生かされています。

森林の環境形成作用を含め、今の大気組成や平均気温の一部を生物が一緒になってつくりだし、維持してきましたが炭素や窒素は人間の化石燃料の燃焼や化学肥料の過剰使用などでバランスが崩れかけています。大気や土壌、海洋中の炭素や窒素が増えてきています。

又生命を維持するためにはエネルギーや材料(食料))が常時供給されていなければなりません。    

多層的な重層的な課題です。

人間は言葉や言語、文字をもち、獲得した知識や技術を学習、記録、蓄積して生存に役立てるという、今まで見たことがない形質を身に着けています。

他の生物のことを考えて理解することなど人間にしかできません。

このような形質は過去の激変から進化した人間が生命全体としてこれからの未来を生き残るために与えられたものです。

人間には生命をつないでいく責任があり、与えられた役割は大きいですができるはずです

写真はカワセミ(2023,1,26撮影)。